豊かで安全・安心の学校給食を求める要望書
河内長野市教育委員会教育長 松本 芳孝 様
2022年11月2日
河内長野学校給食を良くする会
代表 山口 綾子
豊かで安全・安心の学校給食を求める要望書
9月議会において市教育委員会から「赤峰市民広場エリアに新たな給食センターを建設し、令和8年度から中学校も含めて全員給食を実施する」との提案がおこなわれました。2017年に中学校全員給食を求める請願署名が不採択になるなか、市民・保護者の声に応え、「あり方委員会」などで全員給食実施のためねばり強く努力し、今回の「中学校全員給食」の決定をされた市教育委員会に心から敬意を表します。
私たちは今回の決定を歓迎しつつも、自校調理方式ではなくセンター方式での実施についてと「令和8年度実施」では遅く残念に思っています。豊かで安全・安心の学校給食には「市直営」「自校調理方式」がベストです。この点については、島田市長も6月10日におこわなれた私たちとの懇談の席上、「自校調理方式がベストだと思うが、財政面と早期実施上難しい面がある」と表明されていました。
予定されるセンター方式での学校給食については、自校調理方式のメリットを最大限活かし質的向上が図れるよう、以下の内容を要望します。
【要望内容】
- 保護者の切実な声に応え、少しでも早い実施をめざす。
- 学校給食全体に市が責任を負い、PFI方式は採用しない。
- 最大限できたての給食を提供する。
- 中学校現場の声をよく聞き、教職員への負担増にならないよう、人員配置も含めた条件整備をおこなう。
- 「献立作成委員会」や「物資購入委員会」は現行制度を維持するとともに、より良い給食を求め保護者、教職員(含む栄養職員)などの声を十分に聞き、次の内容などを検討する。
@現行のステンレス食器をやめ、食育にふさわしい食器を採用する。
A学校や家庭での食育の推進をめざし、「作り手」「食べ手」双方の顔が見えるよう見学会や動画作成などをおこなう。児童・生徒への食育がいっそう進むよう、教職員や保護者に対し様々な機会を通じて働きかける。
Bアレルギーの児童・生徒には個別に除去食や代替食などの対応をおこなっていく。
- 農林課と連携してこれまで以上に地元野菜の利用を進める。
- 災害時、実際に使える設備を整備する。
- 調理場建設や配膳室設置等については最大限地元業者でおこなう。
- 給食費についてはいっそうの保護者負担軽減に努める。
なお、今回の決定を受け、「中学校全員給食を求める会」は、「河内長野学校給食を良くする会」に名称を変更しました。引き続き、よりよい給食を実現するため、必要に応じ「会」と懇談していただくことも併せて要望致します。